「傷だらけの天使」まとめて見てる。
スカパー日本映画専門チャンネルが、
萩原健一追悼特番として
「傷だらけの天使」全話一挙放送したのを、
録画して少しずつ見ている。
オープニングの軽快なテーマ曲、シビれるねー(昭和の死語)。
昔のドラマって半年間、全26回放映が普通だったから、
こうしてまとめて見ると見応えあるわ。
僕はテレビで演技してるショーケンってほとんど見てなくて
「前略おふくろ様」も「太陽にほえろ!」のマカロニ刑事も知らなければ、
名作といわれるこの「傷天」もほぼ未体験だった。
今回こうして見てみると、やっぱ当時としては新鮮だったんだろうな。
行き当たりばったりに見えるストーリー展開や演技、レギュラー陣それぞれのキャラで物語をまわしてく手法、
何よりも主役2人からあふれる自由な雰囲気。
破れかぶれな中にも哀しみがただようショーケン。彼もいいけど水谷豊もヤバすぎる。こんなヤツいま見てもヤバい。
ストーリーは言ってみりゃ付け足しで、ほとんど2人のキャラでもってるようなドラマだ。
やたら旅に出たり、当時流行ってたアメリカン・ニューシネマの影響もモロ受けている。
そして「傷天」にインスパイアされたドラマや映画が、その後も続々と作られている。
文化ってこうやって継承されていくんだろうな。
たしかに令和の時代から見ると思いっきりドロくさいけど、
時代の空気を真空パックして丸ごと保存した貴重な映像作品だ。
ショーケンは「傷天」のなかで永遠に生きている。