田んぼのディスタンス。
6月に入った。
非常事態宣言も解除され、今週から近所の図書館も再開、マクドナルドも店内が利用できるようになった。
個人的には一番のヤマは乗り越えた印象だ。もちろん地域によっては第2波の感染が起きていたり、僕の暮らす地域だっていつまたクラスタが発生するかわからないが、このまま何もなければ当たり前の日常にソフト・ランディングできるのではないかと。
都内で毎日のように3ケタの感染者が出ていた時期もあまり危機感は感じなくて、どこか対岸の火事を見てるようだった。
これには自分の住んでる地域で感染者が出たという情報がほとんどなかったからだろう。不気味に静まりかえってる雰囲気だった。
思ったよりも大ごとにならなかったのは、このあたりの地域特性もあるかもしれない。
うちは県境ギリギリの場所にあり周囲は水田地帯に囲まれている。
県境の川は数キロほど行かないと橋がなく、となりの県と行き来できない。人の流れが川でせきとめられてるかっこうだ。
そのうえ周囲は田んぼに囲まれ、となり町までは車で20分ぐらい走らないと行き着けない。電車も通ってるけど駅まで遠かったり本数が少ない、乗り換えが面倒などの理由でこのへんの人たちはたいがい車で移動する。
鉄道をあまり使わないのも感染をまぬがれた原因のひとつだろう。
何よりもまわりから田んぼで隔絶されてることが大きい。今は合併したけれど、うちのへんと車で20分ほど離れた市街地はもともと別の市だった。市街地のほうでは感染者も出たらしいがこのへんにはまるで影響はなかった。
田んぼに囲まれ孤立している、そんなネガティブな要素が今回はいい方向に働いたのだろう。地域全体が自然にソーシャル・ディスタンスを保てていたということだ。感染者が1人も出ていない岩手県と同じケースにあたるだろう。
巣ごもり生活というよりも田ごもり生活。ステイホームじゃなくてステイ田んぼw
あまりバカにするのはやめましょう。