宇都宮のパルコ閉店。
渋谷のパルコがリニューアルオープンという景気のいいニュースが報じられる一方で、
栃木県の宇都宮ではこのたび同じパルコが閉店するという。
何でまた僕が縁もゆかりもない宇都宮のニュースに注意を止めたかというと、
少し前に読んだ『地域再生の罠』という新書に、この宇都宮パルコの様子をレポートした文章が載っていて、
それによれば、著者が現地の実情を見に行ったところ、パルコに客として来ていた女子高生がそこで働く店員について「デブで服装のセンスが悪く魅力がない、商品知識がない」などと不満をこぼしていたのを見かけたそうだ。
あー、やっぱり地方はそうなんだなーと思わされたのが記憶に残っていたので、今回の宇都宮パルコ閉店のニュースに反応してしまったわけで。
まあ、店員が魅力的でないパルコでもないよりはぜんぜんマシだったろうに。
誰しも魅力を感じないところにわざわざ足を運んで
お金を落としたりはしない。いくら全国的に名の通った有名ショップであっても。
僕が住んでる郊外にも東急●●ズとか、ロ●トとか
、かつては渋谷まで行かなければなかった店がモールなどに出店するようになった。
わざわざ東京まで出かけなくてもすむようになったと期待して見に行くのだが、
品揃えが全然ショボくて、これで●●ズとか、ロ●トを名乗るのはサギじゃねーかと思ったりする。
おそらく地元のロ●トしか行ったことのない十代の子たちなんか、ロ●トはただの文具ショップだと思ってるだろう。
こんなとこにも地域格差は存在してるわけだ。
それでも、看板に偽りありでも、なくなってしまうより全然マシだろう。
パルコ閉店後の宇都宮の行く末が、他人事ながら心配だ。ギョーザだけで若者のハートを掴み続けてゆけるのだろうか‥‥。
ギャグめいた書き方になってしまったが、東京が相変わらず元気なのと対象的に地方の衰退は深刻だ。
今回の宇都宮パルコに限らず、各地で商業施設の閉鎖や撤退が続いている。
地域情報紙のライターという仕事がら、こういった問題にも注目し続けていきたい。