検査の結果。
年末に精神科のクリニックへ行った。
ひと月ほど前に受けた発達障害検査の結果を聞きに行ったのだ。
以前からもしかしたら自分は発達障害ではないかと思い続けていた。
僕が子どもの頃は発達障害なんて言葉はまだなくて、
それでもやたら勘違いが多かったり空気が読めなかったりする僕は、空気が読めないヤツとしてクラスではカースト最底辺にいるような小学生だった。
社会へ出てからも仕事でミスを繰り返し職場では良好な人間関係を保てず……
そして最近になって「大人の発達障害」という言葉が広まり始めた。
子供のころ診断を受けられなかったため障害が見過ごされ、しんどい思いをしてきた人たち、という意味合いだ。
もしかしたら自分も……という思いはずっとあった。ネットなどで障害を抱える当事者な発言を見たりするたびに、発達障害について語るには、まず自分がどうなのか白黒つけなければと思うようになった。
で、WAIS-Ⅲという知能検査を受け、その結果が上の写真。
「I.Qはむしろ平均より高いですねえ」と医者からは意外なことを言われた。
まあ嬉しくないことはなかったが、なんとなく釈然としない気持ちになる。
そもそもI.Q高いのと発達障害とは関係あるの?って疑問があって、
実際には発達障害は知的障害を併発してることが多いらしいが。
自分の場合、すべてのI.Qは平均を上回っているものの、なかでひとつだけ処理速度というやつが低くて、それが足を引っ張りバランスを崩しているのではという医師の見解。
「低いといっても平均よりは上ですからねえ」と気休めのように言う医師。
でもなんか、はぐらかされてるような気分が消えず、僕はもう一度確かめた。「でも、発達障害ではあるんですね」
「その傾向はあるでしょうね」医師は受け流すように答えた。
要するにグレーゾーンというやつだろうか。なんか一番すっきりしない感じのやつ。
自分のことを障害者ととらえるべきか健常者ととらえるのか。
どうにか就労してるから障害者手帳ももらえないだろう。甘えるな!とか言われそうだ。
今までずっと感じてきた生きづらさも、たいしたことじゃないってことか。なんだか拍子抜けしてしまうな。